ニューヨークにミートアップの季節が帰ってきました(前編)

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米国では7月〜8月は夏休みのシーズンということで、月例のビジネス系ミートアップ(たいてい平日の18時〜21時)はお休みにしてしまうところが少なくありません。集客が大変なのと、スピーカー候補や主催者が夏休みを取りたいということだったりします。かくいう私も7月後半から8月前半まで、第1回Monozukuri Bootcampのキックオフもあって日本に出張しており、ニューヨークにはいませんでした。

9月は新学期が始まる時期でもあり、8月末から9月頭のLabor Dayの3連休明けあたりまでには、街には人があふれるようになります(日本でいう4月の新学期シーズンと酷似しています)。

ということで、この3週間に私が参加したビジネス系ミートアップのうち、9月前半に開催されたものをご紹介します。多くの定例ミートアップは講演内容を録画し、後から見られるようになっています。ビデオがあるものはリンクをはっておきます。

TRIBECAエリアであったカンファレンス後のルーフトップパーティ
TRIBECAエリアであったカンファレンス後のルーフトップパーティ。この後、人が押し寄せて日没までネットワーキングが続きました

米国でハードウェア・スタートアップへの投資が倍増

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日本への出張から、2か月ほどブログの更新を止めてしまっていました。英語のブログの方もほぼ同じ期間、止まっています。英語と日本語の行き来の問題ではなく、やはりアウトプットするペースには波があるなぁ、と感じています。

さて本日は、ハードウェア・スタートアップ専業のVCであるBoltの最新ブログ記事から。

さて、この右肩上がりのハードウェア・スタートアップ向け投資の伸びを内訳を見ていきましょう。

Google Home/Amazon Echoは現代版「多機能リモコン」

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「タッチの時代はじきに終わるかもしれない。スマホや家電、車載システムでは、タッチ・インタフェースはすでにメインではない」― Amazonの大ヒット商品「Amazon Echo」などを擁するAmazon Alexa製品ファミリーのシニア・エバンジェリストを務めるAmit Jotwani氏は、こんな一節を引きながら、音声認識がすでにユーザー・インタフェースのメインストリームに躍り出ていることを強調しました。

IMG_5806.jpgIoT New York Meetupで講演するJotwani氏

すでに300万台以上を出荷か

スマートフォン普及の起爆剤になったiPhoneが2007年に登場してから来年で10年。それ以来「タッチ」をベースにしたユーザー・インタフェースは爆発的に普及しました。しかしタッチ時代を牽引したスマートフォンに標準搭載されたことで、米国では音声認識インタフェースが一般ユーザーに広がっています。そんな土壌がある中、Amazon Echoは一説にはすでに300万台が出荷されているとのこと。Amazonは数字を公開していませんが、それでもJotwani氏は「100ドル以上のAmazonのハード製品では最高の売上」と好調ぶりを隠しません。

この講演は、Google I/O 2016で「Google Home」が発表された直後であったこともあり、ミートアップへの参加登録者は平日の夜の開催にもかかわらず通常の約2倍にあたる400人弱。また彼の講演が終わった後の質疑応答では、30分が経過しても一向に収まる気配がなく、平日の夜にも関わらず多くの参加者が会場に残ってJotwani氏に質問を繰り返していました。

2週間後に予定されているAppleの技術者向けカンファレンスWWDC 2016でも、音声認識ユーザー・インタフェースを備えたスマートホーム端末の発表が予想されるとの報道もあります。Appleは音声認識アシスタントSiriをいち早くスマートフォンに標準搭載し、またスマートホーム家電とのインタフェース規格HomeKitも1年前にリリース済みで、対応製品も増えています(参考記事: アップルの「Siri」SDK--「Google Home」「Echo」阻止で期待される一手

Google Home正式発表、スマートホーム/IoTの今後を占う

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先日のGoogle I/Oでは、本当に数多くの発表がありました。中でもスマートホーム用音声認識デバイス「Google Home」は、単に新しい家庭用製品のトレンドにとどまらず、少なくても、次の3つのIoT分野における今後を占う試金石になりそうです。

1. クラウドベースのデジタル・アシスタント機能の製品トレンド
メッセージング」「ボット」「AI」などがキーワードになっている、クラウドベースのデジタル・アシスタント機能のユーザー・インタフェースとして、音声インタフェースが主流に躍り出た
2. スマートホーム家電やIoT製品を制御する共通API
「ランプを点灯する」などの制御を、ベンダーに左右されない共通APIで実行できるプラットフォームの勢力争い。対応するサードパーティ製品の数などで、ある程度、優劣がついてきそうである
3. 異なるデバイスやサービスを取り扱えるアプリケーション・フレームワーク
音声やアプリからの指示で、さまざまなデバイスやサービスをまたがった処理を簡単に記述できるアプリケーションのフレームワーク。単なる「リモコン(=自動化)」を超えた、全く新しいユーザー・エクスペリエンスが提案・提供されてきそうである(例えば、室内サーモスタットがペットの活動量を測定し、その値に応じて自動えさやり器がエサの量を調整したり、エサの自動発注タイミングを制御する)

今回は1番目の視点から、スマートホームの分野では後発製品にあたる「Google Home」と、先行するAmazon Echoを中心にトレンドを追ってみたいと思います(実態は、Google I/Oでの発表から5日間が経過し、記事が長くなり過ぎたために、上記の3つの視点で分解し、まず1番目のトレンドを公開することにしました)。

google_home.jpg

IoT製品のサポート問題と、サービス設計の多様性

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最近、日米で「IoT製品のサポート終了」がちょっとした話題のようです(IoT=Internet of Things)。

米国でグーグルのグループ会社である米Nest Labs社が2014年に買収したスマートホームのハブ製品「Revolv」の製品サポートが終了になったという話から始めましょう。

Revolvを開発・販売していた2012年創業の米Revolv社は、コロラド州ボルダーのスタートアップです。ボルダーは日本では、あまり馴染みのない都市かもしれませんが、有名なアクセラレーターTechstarsが始まったITスタートアップの集積地で、Revolv社もTechstars Boulder 2012の卒業生です(当時の社名はMobiplug)。その後、Techstarsの共同創業者の一人、Brad Feld氏が率いる著名VC、Foundry Groupがリード投資家としてRevolv社に関わっていました。

* Revolvのスマートホーム・ハブ。5月15日以降は使えなくなる
revolv

Revolvは当時、盛り上がっていた「スマートホーム・ハブ」製品の一つ。家庭にある複数のIoT製品を集中管理するためのもので、他にもニューヨークのスタートアップ、米Quirky社がハブ製品「Wink」をリリースし注目を浴び、サムスンがシリコンバレーのスタートアップである米SmartThings社を買収したのも2014年でした。