ブログとEIPとナレッジ・マネジメント

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DashiBlogで、naoyaさんのBlog検索エンジン(?)Feedbackに喚起されて、BlogとEIP(エンタープライズ・インフォメーション・ポータル)についての分析がありました。

DashiBlog: BlogとEIPの関係?

IT業界に関わっていた方はEIPという言葉をご存知だと思う。EIPはEnterprise Information Portalの略でその名の通り企業情報ポータルという事になる。散らばっている社内の情報をまとめ一箇所で表示させ、情報処理の効率化を図るためであるが、NDO:Weblogのnaoya氏がFeedBackというRSSの内容をフィルタするアプリケーションを実験的に提供しているのを見てblogとEIPという関係を思いついた。

このエントリーを拝見して、ここ1年ぐらい考えていたブログとナレッジ・マネジメントについて、一区切りとして何か書いておこうと思います。


プロセス(手順)の知識・ノウハウをどうやって管理するのかは、企業にとって大きな問題でしょう。というのは、結果は数値化しやすいのでデータにして管理するのは比較的容易だろうが、プロセスの方はそう簡単にはいかないからです(だからレシピは同じでも、料理の味が人によって千差万別になるのだろう)。

なのでナレッジ・マネジメントでも、プロセスをどうやって管理(吸い上げて保管、転用)するのかが、大きな課題になっていると思います。だからツールも含めた、職場環境(ワークプレイス、いわゆる“場”ですね。sudaさんのブログに詳しいです)の整備が重要になってくるのでしょう。

あまりナレッジ・マネジメントの動向には詳しくないので、現在どのような理論や実践が行われているか知りませんが、適切なナレッジ・マネジメントを実践するには、次のようなものを整備していく必要があるでしょう。


  • 数値化されている知識の共有(比較的簡単)

  • プロセス(手順)の知識の共有(難しい)

しかし、ブログとEIPを整備することで、新たに


  • プロセスに至る「個人の経緯や感情」の共有

を加えることができるような気がします。

これは、難しいとされるプロセスの知識の共有を補完する、すぐれたコンテンツになり得るのではないかと思います。


例えばある部署に新しい社員が加わったとき、その部署の同僚のブログを読めば、同僚の人となりが分かる(=コミュニケーション)だけでなく、その会社や部署特有のしきたりやルール(=プロセスの知識)の存在、そしてこうしたルールが作られた経緯までもを知ることが可能になるわけです。

標準的なブログは時系列で整理されていますから、時系列で追っていくことで、その人のしたことを擬似的に追体験していくことも(今は非常に限定的でしょうが)可能になるわけです。

特に、同僚同士でしゃべるような機会が少ない職場や、人の出入りが激しい職場では、「前からいる人のブログを事前に読んでおく」ということは、仕事の上でのコミュニケーションをとりやすくするだけでなく、さまざまなオーバーヘッドを回避することが可能になるでしょう。


DashiBlogでは、ある特定のネタを検索するという例が取り上げられていましたが、これは例えば「過去3カ月」といった時系列での検索もありだと思います。それで、頻出キーワードをリストアップして、見えなかったトレンドを読んだり、もっと幅広く新規事業のアイデアを読み取るなど。

例えば、アイデアの相関関係を図示しながら考えをまとめられるツールMindManagerの最新版はRSSに対応しているので、これを使って複数のブログをマップしたり、特定のキーワードを持つエントリーをnaoyaさんFeedbackmiyagawaさんBulkfeedsを使って抽出してマップしておくことで、RSSで吐き出された情報のうちで関連がありそうなものをどんどん関連付けて、新しいアイデアを発見する、なんていう使い方は、しごく現実的な気がしています。


思いつくままにつらつら書いたので、読み返すと非常に読みにくいです。1月末にフランス・ポアティエ大学でナレッジ・マネジメントの研究をしているFayard教授とお会いするので、そのときまでに少し考えを整理して、彼と話をした後に、改めて(時間があれば)まとめたいと思います。


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コメント(1)

minami

指摘された、「その人のしたことを擬似的に追体験」出来るというのは、Weblog による Knowledge Share の重要な部分ですね、確かに。

日本の雇用慣行が変化し、人材の流動性が高まる中、こうした Weblog による時系列のプロセスの記録があると、新しく職場に来た人が馴染むまでの時間短縮に、かなり役立ちそうですね。

ビジネスにおける Weblog の活用、今年はいくつか具体的なケースが出てきそうで楽しみです。