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大きな夢も一歩から(「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」を読んで)

気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ(草思社)」を読んだ。整理術の本かと思ったら、スケジュール管理指南本だった。「ふーん、まぁこうやればうまくいくんだろうねー」と思いながら読み進むと、かなり後半(183ページ!)に、結構感動するフレーズに出会った。

それは、「ハートマークのついた行をつくる」である。スケジュールの中に、自分の将来の目標を達成するためのものを組み込み、それをハートマークをつけて、必ず毎日入れて実行しろ、というものだ。例えばチェロ奏者になりたいのであれば、今日は「チェロを戸棚から出す」、明日は「楽譜を探す」、明後日は「弓の手入れをする」などなど。

要は、その日のうちに済ませることができるような小さなことを、必ず毎日の予定に入れて確実に遂行する。「多忙を極めるビジネス環境の中で日々の業務を効率的にこなし、将来の夢を実現しよう」―。この書の隠されたメッセージを垣間見たような気がする。

「夢は本人の意志と実践なくしては実現しない」―。この当たり前のことを、いま、ボクたちは、本当に理解しているだろうか。

終身雇用が当たり前だった時代、自分の夢のために何かをするというのは、もしかしたら背信行為だったのかもしれない。「一生、会社に忠誠を誓う」というのは、会社と個人の夢を一致させない限り、うまくいかないのだろう。

しかし、いま、個人の自立が叫ばれている中、どれほどの人が自分の夢を実現するために、日々自己研鑽しているだろう。いや、みんなしようしようと努力しているし、したいと思っている。しかし、それが「会社に後ろめたいもの」になってはいないだろうか。

逆に、この「後ろめたさ」みたいなものを取り除ければ、(日本)人はもっともっとクリエーティブになれるような気がする。

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コメント (4)

yuki:

私のような独立自営業者にもあります、そんな「後ろめたさ」。
毎日のハートマークはいいアイデアだと思うのですが、難しいのは一旦それが途切れた時にどうリカバーするか。
私がよく使うアナロジーは賞味期限切れの牛乳。賞味期限の1日切れた牛乳は飲むのをためらわないが、日にちが経てば経つほど飲むのに気合が必要だし、飲めなくなってしまう。

人間関係のねじれもそう。気まずくなったらすぐに関係を修復しないとどんどん根深くなってしまいますね。
あ、ちょっと話題がずれた。。。

うーん、やはり途切れたときこそ、周りの人の支えが必要になるかなぁ。この本の中にも(ハートマークの話とは直接リンクしていないけど)、この新しい方法を始めるにあたって、まわりに理解者を作って、絶えずその人に協力してもらう、というのが重要な項目としてあげられています。

期限が切れた牛乳を前にためらっているときに、「もう腐っているよ」とか「新しいのを買いにいこうよ」と言ってくれる人を持つことが大事なんじゃないでしょうか。

yuki:

そうそう、理解者に協力してもらって自分の目標を達成する。これってまさしくコーチングなんです。
大体コーチングの契約って3ヶ月ぐらいなんですが、達成したいことをまず最初に理解しあって、その目的のために少しずつ進んでいく意図的な協力関係が重要なんです。

それにしても「新しいのを買いにいこうよ」っていーですねー。

書評風に書いてみた。

---
仕事の効率的な進め方を、スケジュール管理の観点から取り上げた書。タイトルからは、整理の仕方や物の捨て方を指南するHow-To本ではないかという印象を与えるが、それにとどまらない。本書の構成は非常に実践的である。全体は6章に分けてあり、各章で説明されている方法を1週間かけて体得していくように勧めている。もし、仕事の進め方をもっと効率的にしたいと切望するなら、本書を買って、実践していくといいだろう。

本書のタイトルの由来は机の上が整理されていないと、仕事を効率的に進めることができないことから来ていると見られる(原書名は「Order from Chaos」)。まず机の上を整理し、一つ一つの仕事をテキパキと片付ける習慣をつけようというのが最初のとっかかりである。

本書が説くのは、仕事のスケジュールを立てるには一つ一つの仕事について「分類」「締め切り」「優先度」を認識し、これらのカテゴリに従ってスケジュールを立て、一つ一つの仕事を確実に遂行していくということである。一見簡単に見えるこうした仕事の進め方を継続的かつ確実に遂行していくために、著者は「コックピット・デスク(作業に最適な机)」「管制塔(スケジュールを一元管理する手帳)」という実践的なツールを提案する。これらのツールを使って入ってきた情報に対して、処理するかどうかを即決し作業日時をすぐに手帳に書き込むという習慣をつけろと説く。

「平均的なビジネスマンは1日に約190の情報が入ってくるが、処理できるのはせいぜい30」というデータを示し「周りにいい顔をするために優先度の低い仕事を安請け合いするな」など、とにかくビジネスを効率的に進めるにはドライであれ、というメッセージが伝わってくる。このビジネス・ライクなドライさに日本人は戸惑うかもしれない。

ただ、後半に出てくる「ハートマークのついた行をつくる」(183ページ)を読めば、それが表面的なものだということがわかるだろう。毎日のスケジュールの中に自分の将来の目標を達成するためのものを組み込み、それをハートマークの行に入れろ、というものだ。その日のうちに済ませることができるような小さなことを、必ず毎日の予定に入れて確実に遂行する。「多忙を極めるビジネス環境の中で日々の業務を効率的にこなし、将来の夢を実現しよう」。この書の隠されたメッセージを垣間見たような気がする。

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September 29, 2002 11:11 PMに投稿されたエントリのページです。

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